空き家の片付けの進め方|遠方の実家を岡山で整理する手順を解説

実家が空き家になったけれど、自分は県外に住んでいて年に数回しか帰れない——岡山市や倉敷市のご実家を引き継がれた方から、こうしたご相談をいただくことが増えています。片付けなければという気持ちはあっても、帰省のたびに一部屋ずつ進めるのは現実的ではありません。
この記事では、遠方に住んでいて何度も通えない方に向けて、限られた滞在時間で空き家の片付けを進めるための段取りを、岡山市・倉敷市の実際の制度に沿って整理します。
遠方からの片付けが思ったより進まない3つの理由
「週末に帰って一気に片付ける」という計画が崩れやすいのには、はっきりした理由があります。気持ちや体力の問題ではなく、制度の側にいくつも制約があるためです。
理由1|申し込んでから出せるまでに日数がかかる
岡山市の粗大ごみは、市が収集する戸別収集(有料)と、施設へ自分で運ぶ持込み(無料)の2通りです。どちらも粗大ごみ受付センターへの事前申し込みが必要で、締め切りは戸別収集が収集予定日の3日前(土日を数えない)の午後4時、持込みが持込予定日の前日(土日を数えない)の午後4時と案内されています。
持込みについては、予約の状況によって持込みまでに数日かかる場合があるという注記もあります。つまり金曜の夜に帰省して日曜に帰る、という日程では、帰ってきてから申し込んでも間に合いません。申し込みは、岡山に着く前に済ませておく必要があります。
理由2|1回で出せる量に上限がある
岡山市のよくある質問には「粗大ごみの戸別収集は、一度の申し込みで10個までとなっています。」と明記されています。家具や家電が10点で収まる空き家は、まずありません。
持込みにも制限があります。岡山市の持込みの手順には「※1日1車のみとさせていただきます。複数回または2台以上での持ち込みはできません。」と書かれており、1日に何往復もして運び出すことはできません。さらに岡山市では、粗大ごみの受付は1回ごとの搬出・持ち込みが完了してから次の受付ができる運用になっています。「今週分と来週分をまとめて予約しておく」という進め方も取れないということです。
理由3|持ち込めるのは予約した本人だけ
岡山市の持込みの手順では「予約した日、施設に予約したご本人が持ち込んでください」と案内されています。県外に住むご本人が予約したものを、岡山に住むご親族が代わりに持ち込む、といった分担は想定されていません。「申し込みは自分、運搬は誰か」という形で作業を分けられない点は、遠方の方にとってとくに大きな制約です。
なお、岡山市で粗大ごみとして扱われる大きさの目安は20リットルの有料指定ごみ袋に入りきらないもので、単品で重量が100キログラムを超えるもの、長さが1.8メートルを超えるものは断られる場合があります。エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機といった家電4品目は持込みができず、別の手続きが必要です。
市ごとの基本ルールは、岡山市の粗大ごみ回収ルール完全ガイド|申込方法から費用までと倉敷市の粗大ごみの出し方完全ガイド|申込方法から持ち込みまで解説をご覧ください。
片付けを先延ばしにすると何が起きるか
「いつか片付ける」まま年月が過ぎると、家そのものの扱いが変わっていきます。空き家については、空家等対策の推進に関する特別措置法という法律に、市町村が関与するための段階が定められています。
法律が定める空き家の区分
まず出発点になるのが「空家等」です。空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第1項は、建築物やこれに附属する工作物であって、居住その他の使用がなされていないことが常態であるものと、その敷地を「空家等」としています。条文が「常態である」としている点がポイントで、誰も住まない状態が続いているご実家は、この空家等にあたり得ます。
そこから状態が悪くなると、2つの区分が出てきます。ひとつは同法第2条第2項の「特定空家等」で、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、著しく衛生上有害となるおそれのある状態、著しく景観を損なっている状態などにあると認められるものです。
もうひとつが第13条第1項の「管理不全空家等」です。こちらは、適切な管理が行われていないことにより、そのまま放置すれば特定空家等に該当することとなるおそれのある状態にあるものを指します。つまり、まだ倒れそうというほどでなくても、手入れをしないまま置いている段階で対象になり得ます。市町村長は、この管理不全空家等の所有者に対して指導ができ、それでも改善されないときは勧告ができると定められています。
勧告を受けると土地の扱いが変わる
ここで押さえておきたいのが、住宅が建っている土地に適用される固定資産税の課税標準の特例(住宅用地の特例)との関係です。地方税法第349条の3の2第1項は、この特例の対象となる「住宅用地」から、勧告がされた管理不全空家等の敷地と、勧告がされた特定空家等の敷地を除くと定めています。
ポイントは、指導の段階ではなく、勧告を受けた時点で対象から外れる仕組みになっていることです。ただし、実際にどの空き家がどの区分にあたるか、どの時点で勧告が行われるかは市区町村の判断によります。ご自身の建物や土地の扱いについては、必ず所在地の市区町村の担当窓口や税務窓口にご確認ください。
帰省の前にやっておくと当日が変わる3つの準備
遠方からの片付けは、現地にいる時間をどう使うかで進み方が大きく変わります。移動の前に済ませられることは、済ませておきましょう。
▶ 準備1|名義と相続の状況をはっきりさせる
建物や土地が誰の名義になっているか、相続の手続きが済んでいるかを先に確認します。相続人が複数いる場合、あとから「あれを捨てたのか」という話になりやすいためです。遺品整理を自分でやる手順と注意点|失敗しない進め方でも触れていますが、片付けを始める前に関係者の合意を取っておくことが、いちばんのトラブル防止になります。
▶ 準備2|「捨てるもの」ではなく「残すもの」を決める
空き家1軒分の物量を前に「これは捨てていいか」を一つずつ判断していくと、半日で手が止まります。逆に、通帳・権利証・印鑑・写真・仏具など残すものを先にリスト化しておけば、それ以外はまとめて判断できます。生前のうちに整理を始める場合の考え方は生前整理と遺品整理の違いとは?元気なうちに始めるメリットを岡山で解説をご覧ください。
▶ 準備3|家の中を写真に撮っておく
前回の帰省のときでかまいませんので、各部屋・押し入れ・物置・庭を撮っておきます。物量が写真で伝われば、業者に相談する段階でおおよその見当をつけてもらいやすくなり、当日の段取りが早くなります。
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自分で施設に運ぶなら|岡山市と倉敷市は受け入れ曜日が違う
レンタカーを借りて自分で運ぶ方法を考えている方も多いと思います。ここで見落とされがちなのが、受け入れ施設が開いている曜日です。帰省が土日に偏る遠方の方ほど影響を受けます。
岡山市|手数料は無料。ただし土曜日の受け入れがない
岡山市は持込みの手数料がかかりません。持込み先は2か所で、受入時間は次のとおり案内されています。
東部リサイクルプラザ(岡山市東区西大寺新地453-5)は月曜から金曜(祝日含む)の午前8時から午後3時、および第3日曜日の午前8時から午前11時と午後1時から午後3時。西部リサイクルプラザ(岡山市北区野殿西町428-2)は日曜から金曜(祝日含む)の午前8時から午後4時です。
並べてみると、土曜日はどちらの施設も受け入れの案内がありません。日曜日に運べるのは西部リサイクルプラザと、第3日曜日の東部リサイクルプラザだけということになります。土日で帰省する方にとっては、選べる日が限られる点に注意が必要です。
倉敷市|手数料はかかるが土曜日の午前中も受け入れ
倉敷市は自己搬入にも処理手数料が必要です。そのかわり、倉敷・水島・児島・玉島の各環境センターと水島清掃工場、倉敷西部クリーンセンターは、月曜から金曜が午前8時45分から午後4時30分、土曜日が午前8時45分から午後2時と案内されています。東部埋立事業所のみ土曜日は休業です。
つまり岡山市は「無料だが土曜は不可」、倉敷市は「有料だが土曜の午前中なら運べる」という違いがあります。ただし倉敷市の各施設については、日曜日の受け入れの案内が見当たりません。日程を組む前に、必ず各施設へご確認ください。なお倉敷市の真備地区は持ち込み先が他地区と異なりますので、あわせてご確認をおすすめします。
県南の玉野市についても制度が異なります。詳しくは玉野市の粗大ごみ・不用品処分ガイド|出し方・料金・持ち込みを解説をご覧ください。
一度にまとめて片付けたいときは
ここまで見てきたとおり、空き家1軒分を市の制度だけで処理しようとすると、何度も岡山へ通うことが前提の計画になります。交通費と滞在費を考えると、まとめて回収を依頼したほうが結果的に負担が少ないケースは少なくありません。
見積りの日時は帰省の予定に合わせられます
岡山クリーンファーストでは、お見積りは無料で、ご自宅までお伺いした場合も費用は一切かかりません。お見積りの日時はご指定いただけますし、夜間のお見積りにも対応しています。帰省された日の夜にお見積りをして、翌日に作業という組み方も可能です。お申し込みの締め切りの規定は設けておらず、当日のご依頼も可能な限り対応しています。
ご相談から最短30分でお伺いできます。詳しい流れはご利用の流れをご覧ください。建物の前にトラックを止めるスペースがない場合も、台車やカゴで運び出しますのでご相談ください。
家一軒分なら積み放題プランという選び方
点数で費用が積み上がっていくと、空き家の場合は総額が読みにくくなります。3つのトラック積み放題プランでは、3DK以上のお部屋や、家一軒分の不用品をまとめて回収する場合に適した4トントラック積み放題パックを80,000円〜でご用意しています。ひとり暮らしのお部屋程度であれば軽トラック積み放題パックが10,000円〜、荷物が多い場合の2トントラック積み放題パックが30,000円〜です。積み放題プランでは面倒な分別も必要ありません。
大型の家具で階段から出せないものは、解体してから搬出します。窓から吊り下げて搬出するケースについては大型の家具・不用品は吊り下げ作業で回収もあわせてご覧ください。物置やガレージの中身についてはガレージの片付けに不用品回収業者を活用しましょう!でご紹介しています。
費用を抑えるためにできること
ご依頼いただく前にひと手間かけていただくと、費用を抑えられる場合があります。複数の不用品をまとめてご依頼いただく、買い取れそうなものをあらかじめ分けておく、組み立て式の家具は解体しておく、運び出しをお手伝いいただく、といった方法です。買い取れるお品物があれば、その分を作業料金から差し引きます。詳しくはご費用をおさえる為のポイントにまとめています。
お支払いは作業完了時に現金またはカードで承ります。回収した品物のうち、リユース・リサイクルが難しいものについては、提携の一般廃棄物処理業者が適正に処理いたします。岡山クリーンファーストは古物営業法に基づく古物商許可(岡山県第721090023367号)のもとで買い取り・回収を行っています。
建物を解体する予定がある場合
土地を売却するために更地にする予定があるなら、片付けと解体を分けて考える必要はありません。岡山クリーンファーストでは不用品の回収・処分に伴う解体工事についてのご相談も承っており、不用品回収と同時にお申し込みいただくとリーズナブルに対応いたします。窓口がひとつで済むぶん、遠方にお住まいの方ほど手間が減ります。
まとめ
遠方の実家の片付けが進まないのは、段取りの問題であることがほとんどです。岡山市では戸別収集の申し込みが一度に10個まで、持込みは1日1車のみで予約した本人が運ぶ決まりになっており、受け入れ曜日も岡山市と倉敷市で異なります。何度も帰省できない前提で計画を立てるなら、まとめて処理する方法を早い段階で検討したほうが、時間も費用も読みやすくなります。
また、空き家は放置している間に法律上の区分が変わり、勧告を受けると土地の扱いにも影響が出ます。「まだ大丈夫」と思えるうちに動き出すことが、結果的にいちばん負担の軽い進め方です。
岡山クリーンファーストは、岡山市・倉敷市を中心に岡山県内27の市町村に対応しています。空き家になったご実家の片付けについて、まずはお気軽にご相談ください。サービス案内やよくあるご質問もあわせてご覧ください。
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【この記事で参照した情報】
・岡山市「粗大ごみ持込みの手順」
・岡山市「粗大ごみの出し方」
・岡山市 よくある質問「引っ越し時の粗大ごみも回収してくれますか。」
・倉敷市「自分で受入施設へ搬入」
・e-Gov法令検索「空家等対策の推進に関する特別措置法」
・e-Gov法令検索「地方税法」
本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。制度は変更される場合がありますので、実際のお手続きの際は各市および各施設の最新の案内をご確認ください。
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