ごみ屋敷になる原因とは?
足の踏み場もないほど積み上げられたゴミに埋もれ、一部は外に溢れ出ていることもある「ごみ屋敷」。その住人は特別な方なのだろうと思われるかもしれませんね。ですが、ごく普通の生活をしている方も、ちょっとしたキッカケでごみ屋敷化してしまうこともあるのです。きれい好きな女性でも無縁ではないこの問題、ここでは、どなたも他人事ではないごみ屋敷の原因について詳しくお伝えしていきます。
ごみ屋敷の原因とは?
ただ散らかっている部屋であれば、ごみと洋服や日用品の棲み分けができていることがほとんどです。ごみ屋敷とは、「ものが多い」「しまうことができない」など片付けられないことからスタートし、ものとゴミの境がなくなり異臭や害虫が出始め手がつけられなくなった状態を指します。ごみ屋敷の原因には心理的な要因、精神的な障害がある、老化が挙げられます。
心理的な要因
収集癖がある方だけでなく、ものを捨てるのに罪悪感がある方などはものを溜めやすく、ごみ屋敷化しやすい傾向があります。それ以外にも、片付けられないことに悲観しさらに片付けられないスパイラルにおちいる、仕事や人間関係で自信が喪失し無気力になり片付けもできなくなるというパターンもあります。また、地域に溶け込むことができず孤立し、疎外感から清掃を放棄するケースも。
障害がある
「片づけられない女たち」という著書でも紹介されたADHDが有名です。ほかにも、アスペルガー症候群、発達障害、セルフネグレクト、統合失調症など障害がある場合にごみ屋敷となりやすい傾向があります。このタイプの方は「片付けなさい」と叱責されると混乱し、さらにひどくなることもあるため注意が必要です。障害が疑われる場合は、専門家と連携をとることがマストといえるでしょう。
老化
年齢が上がると目が見えにくく身体を動かすのも大変になり、記憶力が衰えることは避けて通れません。そのため、散らかっていることに無頓着になりやすく、社会との関わりが薄くなりがちで身なりにも構わなくなり、ごみ屋敷となることも珍しくありません。独居の高齢者にこの傾向が強く、社会とのつながりを切らない仕組みを地域で作ることも有効な予防策です。
どんな人がごみ屋敷にしてしまう?
仕事が忙しくて気がついたらごみ屋敷に
新卒で引越したばかりの新居で一人暮らしを始めたAさん。引越し荷物は徐々に片付けようと思っていましたが、仕事が忙しく疲れて帰ってくる日々。週末も洗濯や買い物で終わってしまい、足の踏み場もなくなって来ました。朝早く出勤するため、ごみが出せないことも多く異臭がし始めたのは4ヶ月が経った頃。お盆休みに両親が様子を見にきた頃にはごみ屋敷となってしまっていました。
一人暮らしの一軒家がごみ屋敷に
長年一人暮らしをしていたBさんは、廃品回収をして生計を立てていました。若い頃はそれほどでもありませんでしたが、収集してきたものの仕分けが億劫となり次第に溜まっていくように。以前から快く思っていなかった近所の方からクレームがくるようになり、なんとかしようと思うけれどもすでに1人では対応不可能な状況です。それでも日課の廃品回収は続き、ついに敷地からあふれるようになりました。
ものが捨てられなくてごみ屋敷に
ものがない時代に青春を過ごしたCさんは、小さな頃からどんなものも最後まで大切に活用するように教育を受けて育ちました。その頃と現在は状況がかなり違い、100均など安価で簡単にものが手に入り、使い捨てもグンと増えています。ですが、長年の習慣はなかなか変えることができず、プラスチックトレイや包装紙、今は着ない洋服や家電・家具などたくさんのものを処分せずに溜め込み続けました。どんどん、収納場所がなくなり、ごみと混ざりはじめごみ屋敷化が始まりました。Cさんはその中で転んで骨折してしまいましたが、独居であったため助けを呼べず孤独死となってしまいました。
ごみ屋敷にしないためには
意図的にごみ屋敷にしている方は少なく、気がついたらごみ屋敷になっていたというケースが大半です。ですが、そのままでは自分が暮らしにくいだけでなく、近隣や行政とのトラブルも避けられません。近隣に挨拶程度でもいいのでネットワークを構築するなど地域ぐるみの対応があるといいですね。なかなか難しいという場合には、友人や家族に手伝ってもらい定期的に片付ける習慣を作るというのも効果的です。また、ごみ屋敷清掃のプロに依頼するのもいいでしょう。個人では運び出したゴミを捨てるのも一苦労ですが、専門業者はあっと間にきれいさっぱりと爽快に片付けを遂行します。片付けだけでなく清掃や、ゴミを溜めないコツを伝授することもできるため、自分だけで清掃するのが大変という場合には気軽に相談してみましょう。
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