断捨離とミニマリストの違いとは?
根本的な考え方が違うミニマリストのライフスタイル
「ミニマリスト」とは自分の生活にとって必要最小限の物だけで、シンプルな暮らしをする考え方の人たちを言います。物があふれる時代に本当に必要な物だけを考えて選ぶことで、無駄のない生活が送れます。
物の数を制限する分、1つ1つを上質な物や本当に気に入った物だけにすることで、より豊かな生活が送れるというのもポイントです。
大量生産の時代、買おうと思えば、安価な製品も含めて何でも手に入りやすい時代だからこそ、自分の暮らし方と向き合い、必要な物だけを十分に選んで、物に支配されない自分らしい生活を送ろうという人たちです。
大量の物に囲まれ過ぎた結果として起こる断捨離
一方、「断捨離」は欲しいと思ったらどんどん物を買ってしまう人や、せっかく買ったのにもったいないとか、いつか使うかもと考えて物を捨てられない人たちの間で取り組まれている活動です。本来捨てられない人たちが、断捨離という言葉を掲げて、頑張って捨てようと試みます。
断捨離には大量に物があると運気が呼び込めない、整理整頓されたお部屋でないと運気が逃げていくといった風水の発想がベースにあります。そのため、いい運気を呼び込みたいとか、今の悪い運気を解消したいと取り組む方も少なくありません。
断捨離からミニマリストになれるのか
では、断捨離をすれば、必要な物だけが残ってミニマリストとしての生活が送れるのでしょうか。
これは一筋縄にはいきません。
ミニマリストになるためにまずは断捨離を行い、自分の生活に必要な物を整理したり、集め直したりするという方もいます。
ですが、一般的に断捨離を行う人は、そもそも物が大好きな人たちです。
余分な物やしばらく使っていなかった物、壊れていた物や古い物をようやく断捨離を通じて捨てられたとしても、その状態がいつまでキープできるかはわかりません。
捨てたところで自分の生活に本当に必要な物は、まだそろっていない可能性もあります。
洋服にしても同じ色、同じ形、似たようなデザインの物ばかりがあって、TPOに応じた1枚がないというケースもあります。
調理家電にしても、ホームベーカリーや食パン専用トースター、フードプロセッサーにミキサー、ヨーグルトメーカーに甘酒メーカーなど次々に集めてしまい、しかもほとんど使いきれていません。
ミニマリストならば、十分検討し、多機能なオーブンレンジを買えば済むという話です。
考え方や行動パターンに全く違いがあるため、断捨離の後、考え方も含めて切り替えないとミニマリストにはなれません。
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