遺品整理の際の仏壇処理について

遺品整理ではさまざまな品物に出会いますが、処分に困るものも少なくありません。その中でも代表的なものが「仏壇」です。

どなたかが引き取られない場合、処分しなければなりませんが魂が入っていることや故人様のことを考えると”そのまま”という訳にはいきませんね。
そこで、ここでは遺品整理の際の仏壇処理についてお伝えしていきます。

遺品整理の際の仏壇の処分方法について

地方によっては絢爛豪華な仏壇をお持ちの方も少なくありませんが、仏壇は相続とは異なります。「祭祀財産（さいしざいさん）」といって、お墓を相続するのと同じように税金などは不要です。
相続人以外が引き継ぐこともできますが、そういったケースは稀ですね。仏壇は受け継ぐ方がいらっしゃらない場合、手放すことを考えなければなりません。処分の方法はいくつかあるのでみていきましょう。

仏具店

仏具店は仏壇の販売だけでなく、アフターケアや引取を行っていることもあります。購入した仏具店や近隣のお店などに相談してみるといいでしょう。ただし、供養まで行ってくれるのかはお店によって方針が異なります。
供養の証明書を発行してくれる場合もあれば、特にそういった話題に触れない場合もあるので、気になる方は納得がいくまで質問してみましょう。

菩提寺

お寺によっては供養から処分まで一括しておまかせすることができます。故人や処分をする方の菩提寺に相談してみるといいでしょう。

粗大ごみの日

位牌など木製の小さな仏具は燃えるゴミとして回収することもできます。仏壇自体は大きいため燃えるゴミでは不可ですが、自治体が回収する粗大ごみの日に回収してもらうことは可能です。
ただし、一部の自治体では受け付けていない場合もあるので、事前に問い合わせておくとスムーズですね。自治体のルールに従い、粗大ゴミシールを購入し貼り付け、指定の日時にだしておけば回収してもらえます。

基本的に指定場所へ自分で出す必要がありますが、高齢で持ち上げることができないといった場合は自宅へ引き取りにきてくれる自治体もあります。こちらもすべての自治体が行っているサービスではないため、問い合わせが必要です。

また、車などで処分場へ直接運ぶこともできます。この場合、現地で計量し料金が決まるため粗大ゴミシールの購入は不要です。時間や曜日などが限定されていることがほとんどなので、事前に確認しておきましょう。

業者

不用品回収業者なども仏壇の処分を行っています。電話で依頼したら部屋までやってきて運び出しまで行うため、高齢者など仏壇を運ぶのが困難な方には便利な方法といえるでしょう。もちろん、遺品回収業者や遺品整理スタッフに処分を依頼することもできます。

お焚きあげ

菩提寺や引き受けてくれる仏具店もない場合は、お焚きあげを利用することもできます。持ち込みや郵送などでお焚きあげを行っているお寺などに持っていき、供養の上でお焚きあげとなります。お焚きあげ証明書などを発行している業者も多く、十分な供養ができたのか気になる方も安心です。

仏壇はそのまま処分してもいいの？

仏壇は仏様やご先祖様が宿るよう、最初に「魂入れ」や「お性根入れ」などを行っています。目に見えるものではなく、気持ちの問題といってしまえばそれまでですが、そのまま処分するのは気がとがめますね。そこで一般的には、処分前に魂抜きやお性根抜きのための法要を行います。

仏壇のある部屋にお坊さんを招き読経をしてもらうこともできますが、遠方にお住まいの方や時間がとれないという場合は業者に代行してもらうこともできます。代行の場合は、部屋から運び出し、指定のお寺などで読経してもらいそのまま処分となります。

処分する方法

仏壇を処分する方法はいくつもあり、自分に合った方法を選ぶことができますが、大きく3つに分けることができます。

分割タイプ

お坊さんの供養をしてから粗大ごみの日に出す、業者に回収を依頼するなど供養と処分を分けるタイプ

一括タイプ

お焚きあげや供養と処分を一括して受付する業者など、供養と処分を一括して行ってくれるタイプ

遺品整理タイプ

遺品整理を行う業者が遺品整理の一環として仏壇の処分や供養を一括して行うタイプ

まとめ

遺品整理の中でも処分に困る仏壇ですが、ただ廃棄するのは抵抗を感じるという方がほとんどでしょう。故人様のお気持ちに配慮し、これまでの苦労を十分にいたわってから処分したいものですね。

当社では提携寺院でのご供養やお焚きあげを代行するサービスを行っており、お忙しい時期のご遺族様の手を煩わせることなく、丁寧に仏壇の処分を行います。ご希望の方には、お焚きあげ証明書の発行も行っているなど、安心してお任せいただける環境を整えています。遺品整理や仏壇についてお困りであればお気軽に岡山クリーンファーストまでご相談ください。