知っておくと役立つ!遺品整理・生前整理・老前整理の違いとは?
「終活」によって、タブーではなくなった
「遺品整理」「生前整理」「老前整理」…ご自身が亡くなった場合に備える取り組みが活発に行われています。これまでは「縁起が悪い」とタブー視されていましたが、超高齢化社会を迎えている日本において、「終活」(=人生の終末期を迎えるための活動)が一般化しています。
特に「遺品整理」「生前整理」「老前整理」などという言葉が普段の会話にも登場し、子どもたちに苦労をかけさせたくないという、いわば親心にも似た心境で取り組まれている方も少なくありません。しかし「遺品整理」「生前整理」「老前整理」は全く異なる言葉の意味を持ちます。
今回はこの3つの言葉の意味について紹介したいと思います。
遺品整理:亡くなった方の品々を整理する
お亡くなりになった方が所有していたゆかりの品々を大切に処分することを指します。例えば、ご供養して処分する、あるいはご遺族で形見分けをすることなどが「遺品整理」です。
なので、単にゴミとして処分するのは遺品整理とは言いません。
不用品回収業者の中には、遺品整理にまつわる資格を取得し、正しい遺品整理の仕方を学ぼうとされる方もいらっしゃいます。
生前整理:存命の内に身辺を整理しておく
ご自身が亡くなった後も残された家族に迷惑をかけたくないと存命中に身辺整理をされる方が増えています。これを「生前整理」と言います。
生前整理と聞いて思い浮かぶのは「遺言状」ではないかと思います。そういった意味では昔から生前整理は行われていますが、最近ではパソコン内のデジタルデータの処分、あるいは電子商取引やSNSなどにまつわるデータ情報(ログイン情報、パスワードなど)も生前整理の対象となっていることが時代を象徴しているようにも思います。
老前整理:老齢に突入する前の身辺整理
最近では「老前整理」という言葉も誕生してきました。生前整理の一種ですが、死を意識する年齢に行うのではなく、例えば四十、五十代といった年代で行うことを「老前整理」と言います。
生前整理はどちらかと言えば、残される家族のために財産分与などをしっかりと決めておくことが中心ですが、老前整理はそれまでの人生を振り返り、今後に向けた人生をどう送るかについて考えていく、つまり「老後の生きる道」に対する考え方と言ったほうが良いかもしれません。
「整理」は人生を振り返るきっかけに
いかがでしたでしょうか?「遺品整理」「生前整理」「老前整理」と意味は異なるものの、いずれにしても「整理」という行為そのものによって、その人が歩んできた人生を振り返るきっかけになります。
人生を振り返るいくつかのターニングポイントが上記の「整理」だと思います。「自分の人生はいい人生だった」と思えるよう、今を思い切り生きていきましょう!
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