「終活」とは?~生前に遺品整理をするうえでの考え方
終活で行うべきこと
中高年の間でブームになっている終活ですが、早い方では40代で始める方もいます。最近ではこれを「老前整理」と言うようです。
両親の死をきっかけに考えるようになった、一生独身かもしれないから早い段階から身の回りを整理したいといった方が増えています。人生を気持ちよく終え、残された家族や周囲の人に迷惑や負担をかけないようにと思い立つ人が多いのですが、具体的にはどのようなことをすればいいのでしょうか。
エンディングノートや遺言書の作成
終活の必須アイテムとも言われるのが「エンディングノート」です。やみくもに手をつけようとしても何から始めていいか分からず、忘れてしまうことも多いものです。まずは頭の中で整理し、心で思ったことをエンディングノートに書き留めていきましょう。
介護が必要になったときにどうするかや老後の生活の場について、自分が亡くなった場合にどのようなお葬式をしてほしいのか、お墓はどうするのかといったことを記します。また、残された家族や友人たちへのメッセージなどもつづれます。
気を付けたいのは財産の処分や相続に関することは、エンディングノートに書いても無効で、遺言書に書かなくてはならないことです。誰に何を相続させたいといった意思があるなら、遺言書も作成しましょう。
生前に遺品整理を
エンディングノートや遺言書を書いてみると、これから必要になる物や家族や親族などに受け継いでほしい物が明確になり、逆に要らない物もハッキリしてきます。相続財産や形見分けにならないもの、老後の生活にも不要な物を残しておいても、残された家族などが処分に困るだけです。
そこで、生前に前もって遺品整理をする生前整理のニーズが出てくるのです。
まずは先立たれた方の遺品を思い切って片付け
この点、意外に多いのが配偶者や同居の親族に先立たれたものの、そのお部屋がそのままになっているケースです。片付けるのも面倒だし、後から必要になる物があるかもと、その当時は思っていても、今は違います。
エンディングノートをつづって、自分の老後の指針が立ったのですから、要らない物を積極的に片付けていきましょう。そうすることで、自分の不要な物も断捨離しやすくなります。
自分の今後の生活に必要なものを取捨選択
先立たれた方の遺品整理とご自身の生前整理をまとめて実行される方も少なくありません。特にプロに頼む場合は二度手間にならず、費用が抑えられるケースもあるものです。
ただし、亡くなった方とは異なり、まだこれからどれだけ長生きするかは分かりません。今後の生活に必要なものを見極めながら、捨て過ぎて困らない程度に実行しましょう。
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